(07-008)柔軟に多角的に物事を見る方法

インポッシブル・シンキング 最新脳科学が教える固定観念を打ち砕く技法

インポッシブル・シンキング 最新脳科学が教える固定観念を打ち砕く技法

このページで何回か書いたが、僕の主な読書時間は通勤電車の中だ。刺激のある本を読んでいる期間は、通勤の徒歩区間で本の内容を知らず知らずのうちに反芻し、そこで提起されている問題等を自身の仕事や生活に照らし合わせながら考えていることが多い。本書はそういった類の本で、読むことで刺激をうけ、日々の仕事と生活が面白くなる好著である。それは具体的な「問い」や「考え方」が書中にちりばめられているせいもあるだろう。
日々会話を交わす中、「メンタルモデル」を意識する・しないに関わらず、物事を多角的に見て柔軟に考えることのできる人に出会うことがある。その都度、自分の思考の固さと視野の狭さにガックリするものだ。どうしたら、できるだけ沢山のメンタルモデルを持つことができるだろうか。日々の生活でコツコツと、自分と他者のメンタルモデルを意識し分析し続けることが肝要だと思う。ちょっと考えれば、様々なメンタルモデルに触れる機会は山ほどあるのだから。会社関係では、仕事や研修はもちろん、「B級グルメ倶楽部」や「ボウリング部」など、様々な部署・会社の仲間と合える場所。子育てを通じて様々な年齢層・業界のお父さんが集まる「月例勉強会」や「オヤジ会」、学生時代の部の仲間や同級生、国内外の新聞(社説)を容易に読める環境、コストを意識することなく本を提供してくれる図書館などである。TVやブログもいいだろう。これら機会を十二分に活用し、継続的に自分の思考柔軟化を図り、本書で紹介されている方法を活用していきたい。
本書は「買い」のカテゴリに入れることにする。