(06-032)

外交敗北−日朝首脳会談と日米同盟の真実

外交敗北−日朝首脳会談と日米同盟の真実

小泉訪朝の裏側と、それが与えた日米同盟や自衛隊イラク派遣への影響を解説しながら、小泉外交の功罪を分析している。冷静な文章からは、北朝鮮の利権に群がる政治家や官僚、そしてメディアに対する彼の激しい怒りが感じられる。
日本政府の外交力が未熟なままだということに不安を感じた。大東亜戦争から何を学んだのだろうか。戦争に突入しないためには高い外交能力が必要なのに。成長どころか、退化しているのが怖い。
本書では比較的良く扱われている安倍氏が首相になった。閣僚の一部には不安なり不快を感じるが、安倍首相が "Statesman" か "Politician" なのか注目したい。