(06-005)

魂萌え !

魂萌え !

突然夫に先立たれた59歳の箱入り主婦である主人公が世間の荒波に翻弄されながらも独り立ちする物語。
読んだことのある桐野夏生作品と趣が異なる為に期待が外れ、また、主人公やその周辺に苛立ちを感じる部分が多くあった為、イマイチ。ただ、主人公は私の母と同年代、主人公の息子は私と同年代ということもあり、遠く九州にいる両親と、何れ来るであろう彼らの老いについて考える機会を得ることができた。また、子育てはそのまま親に跳ね返ってくるものなのだろうという考えをさらに強くした。