(05-061)

榊原 英資 インド巨大市場を読みとく

榊原 英資 インド巨大市場を読みとく

本書をこの時期に書いてみようと思ったのは、今、日本が、そして日本の企業が大きくインドに傾斜していく必要があると強く感じているからである。欧米の多国籍企業のインドへの関心は極めて高い。日本や日本の企業は、今や、かなり出遅れている。本格的にインドを理解し、インドへ進出するために、本書が多少なりともお役に立てば望外の幸せである。(P.5)

本書では、IT関連業のみならず、あらゆる分野で全世界への潜在力を爆発寸前までためているインドについて解説し、日本政府あるいは日本企業は、ソフト及び文化の面でアジアにおけるイニシアティブをとり、意識してアジア、とりわけ古から長く経済の中心に存在し続けた経験のあり、再度その座に返り咲こうとしているインドに入っていくべきと述べている。
実は僕はインドどころか韓国や中国、そして東南アジアの国々を訪れたことは無い。ただ、北米及び英国に行った時は、何故かインディアンレストランに必ず立ち寄っている。コストパフォーマンスが高い上に、真っ白なテーブルクロスから得られる清潔感を好んでいるからかもしれないし、また、味で失敗したことが無いからかもしれない。言うまでも無く、インド料理はとても美味しいのだ。初めて海外、米国を訪れた際、JFK空港からマンハッタンまで利用したイエローキャブの運転手もインド人で、エスニックなラジオをガンガンかけながら、「いいノリの曲だろ」と若干分かり難い英語でにこやかに話していた運転手の様子は今でもよく覚えている。ネガティブなイメージといえば、数年前に核実験を強行した点だろうか。悪い印象のほとんど無いインド、一度一人でぶらりと行ってみたい国である。本書を読んだら、アジア諸国の中でもいの一番に訪れてみたくなった。

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