歴史問題、溝埋まらず…日韓首脳会談】(読売 6/21)

しかし、大統領は、「靖国神社は過去の戦争を栄光あるもののように展示している。戦争と戦争英雄を美化し、このようなことを学んでいる国が隣におり、強い経済力と軍事力を持っているとき、近隣の国民は未来を不安に思わざるをえない」と反論した。さらに、「首相が靖国参拝をどのように説明しようとも、私とわが国民にはやはり過去を正当化したことと理解される。これは客観的事実だ」と述べ、首相に参拝中止を促した。

今回の日韓首脳会談については、小泉首相竹島及び先日の対馬海域での出来事を会談に持ち出さなかったことは至極残念だが、現状の日中韓北朝、米国、ロシアとのバランスを鑑みると、無難に乗り切った点は評価できると思う。盧武鉉大統領が"客観的"に中国に向き合い、小泉首相に述べたように"戦争と戦争英雄を美化し、このようなことを学んでいる国が隣におり、強い経済力と軍事力を持っているとき、近隣の国民は未来を不安に思わざるをえない"と、今、力で国内を押さえ込み、近隣諸国を威圧しまくっている中国に真正面から言うことができない限りは、単に政権維持の為のパフォーマンスと受け取られても仕方が無い。歴史に関する姿勢については、本日の読売新聞社説にある「重要なのは、両国が歴史認識の違いを理解すること」との見解を支持する。もう一つ重要なことを加えるならば、その違いを理解した上で尊重することだとも思う。自国の歴史認識にとやかく言うのは、その国の国民の仕事だ。