中学教科書 記述の是正はまだ不十分】(産経社説 4/6)

特定の政治勢力を助長するような記述は好ましくない。教科書執筆者に、より公正な記述を求めたい。

「つくる会」 こんな教科書でいいのか】(朝日社説 4/6)

何よりも問題なのは、光と影のある近現代史を日本に都合よく見ようとする歴史観が貫かれていることだ。

検定、採択は日本の国内問題だ】(読売社説 4/6)

教科書制度は国家主権に属する問題である。これを揺るがすような外国の圧力は決して許されない。

教科書検定 薄める工夫を】(毎日社説 4/6)

問題なのは国定教科書ではないとはいえ、相当程度国が関与していることだ。

今日の日経を除く各全国紙社説は教科書検定の結果に関するものが出揃っていた。当該教科書を読んだわけではなく、参考にしたのは記事だけである。
私の記憶では、小中学校の歴史の授業では、縄文時代から江戸時代までゆっくりじっくりと進み、明治時代から現代までは駆け足で通り過ぎたといった印象がある。本来なら、現在の日本と近隣諸国との関係を理解する上でも、一番じっくりと考えながら学ばなければならない部分を、である。まずが、近代以降の歴史の授業により時間を割き、力を入れる必要がある。
現在、2,3の近隣諸国が問題にしている教科書のある部分について。日本の歴史解釈と近隣諸国のそれをそれぞれの根拠とともに併記すればよい。客観的に信頼できる根拠かどうか、判断できる材料を提供し、子供たちに考えさせるのが教育でないのか。心配なのは教師がそういった場合に完全な中立な立場で話をすることができるか、甚だ疑問である点だが。
単に自国の主張を子供に押し付けるだけでは、中国や韓国の愚行に等しいレベルに落ちてしまう。
中国や韓国の主張に、盲目的に追随し、なんら具体的且つ信頼できる根拠を示せていない朝日は論外。毎日は朝日に近いが、教科書検定の是非を問う姿勢は評価できる。産経は朝日と正反対の立場ではあるが、現在明らかになっている事実を根拠に主張しており、且つ、賛否両論記載を支持している姿勢は評価する。一番共感したのは、読売のもの。外国の教科書にいちゃもんをつける行為を「内政干渉」と断じ、中韓両政府を激しく批判している点はまったくもって正論だ。自国でどのような教科書を用いようと、他国からとやかく言われる筋合いのものではない。