遮断機誤って上げた疑い、踏切保安係逮捕 東武線事故】(朝日 3/16)

東武鉄道は「従業員が逮捕されたことは誠に遺憾。二度とこのような事故を起こさないよう原因究明を行い、全社を挙げて信頼回復に努力する」とのコメントを出した。

従業員にも手順を完璧に遵守せずに、注意を怠ったという過失はある。しかしながら、繁忙時間帯は、その8割以上閉じている踏切が存在していたことを重要視すべきだと思う。さらにその踏み切り捜査を手動で行っていたことを考えると、事はこの一従業員の過失で終わらせていいものではない。いわゆる「開かずの踏み切り」で手動で運用しているところに対し、"ヒヤリハット"の観点から分析し、費用と手間はかかるかもしれないが立体交差建設等も視野に入れて、できるだけ早く対応すべきだ。
本日の朝日新聞朝刊によると「昨年6月現在、全国に警報機と遮断機を併設する3万539カ所の第一種踏切のうち、手動式は76カ所しかない」とのことであるが、私は76カ所もあることに驚いた。同様の事故がいつ起こってもおかしくない環境はまだ沢山残っていると考えるのが妥当だろう。