■

【マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男 マイケル・ルイス(著)】(05-010)

マイケル・ルイスのマネー・ボール。ようやく読む機会を得た。
メジャー球団でも資金力の乏しいアスレチックスを、熱いGM ビリー・ビーンがどのように強いチームに仕立てていったのか。その軌跡(奇跡?)が描かれている。ビル・ジェイムスの言うエラーの概念を読んだあたりからズンズンと引き込まれてしまった。全ての球団のフロントにビリーの考え方が定着した場合、どうなるだろう。個性豊かな選手が頭をフルに使ってプレイするようになる様は、魅力的だ。
明確な目標の設定、その達成の為の深い分析。分析から導き出される効果的且つ具体的な指標と成果の測定方法、その成果を上げる能力ある者の選り分け部分は非常に興味深かった。
メジャー・リーグをよく知っていれば、面白さは数十倍になっていただろう。その点はものすごく残念。野球好きにはお勧めの一冊。。。って、野球好きな人ならもう読んでるよね。