中山文科相、総合学習削減の意向 教科の授業時間確保】(朝日 1/18)

文科相は「文科省は、子どもの学力低下を認めたがらなかった。ゆとり教育のせいじゃないかと言われるのが嫌だということだった。私はゆとり教育が低下の原因の一つかも知れないと言っている。また、勉強する動機が弱くなったことを憂えている」とも語った。

文科省のやってきたことをそのトップが失敗と認めることは大きな前進だ。但し、失敗の理由を整理して、それから今まで間違ってきた方針を一気に転換すべきだとも思う。
「自ら学び、考える力をつける」という総合学習の目的は間違っていない。問題は、総合学習のみにその目的を設定したことと、教師が「自ら学び、考える力」を持っていなかったことと想像する。詰め込み教育の末、使命や夢を持たずに教職を得た者もかなりいる可能性はある。 私の大学受験の頃、偏差値が合致するという理由だけで教育大を選ぶ学生も沢山いたことを覚えている。現行の学習要領を02年に導入した際、教師への徹底した訓練が欠けていたのかもしれない。今後においても、いくら新しい制度を導入するとしても、きちんとした訓練を既存の教師に対して施さないことには、今後も何も変わらないだろう。また、親も学校のみに期待せず、自ら子供に「自ら学び、考える力」をどうやったら持たすことができるのか、真剣に考え、実行すべきだと思う。具体的に私達は何ができるか? 考え中である。