(07-011)大地の咆哮

大地の咆哮 元上海総領事が見た中国

大地の咆哮 元上海総領事が見た中国

現在の中国事情及び、同国がアヤ付けのネタにしている事象に対する日本側主張が簡潔に分かりやすく整理されている。そういった意味で、「買い」だ。
杉本氏の、ODAの使い方として「草の根無償資金協力」に力を入れるべきとする主張は理解できるが、中国とはそれほど甘くないのではないか? 無償資金協力を施した場所に「日中友好」だとか「日本援助」といった名前なり碑を当初設置できたとして、今現在そのままになっているものがどの程度あるのか興味があるところだ。まさか、日本側が立ち去った後にすぐに撤去したり名前を変更したりはしていないだろうけど。。。
それにしても、中国の水問題、農民の差別問題から許容範囲を超える格差問題、そして不動産バブル崩壊の可能性など、近隣諸国のみならず全世界的に影響を及ぼすであろうリスクが多すぎる。ついこの間の世界的な株価下落も中国が引き金になっていることを考えると、恐怖さえ覚える。
あの国にいいように振り回されないようにするにはどうしたらいいのだろうか。