(07-001)太平記の時代

太平記の時代 (日本の歴史)

太平記の時代 (日本の歴史)

鎌倉幕府の終焉から室町初期までの流れをざっと把握できる好著。非常に丁寧で分かりやすいし、扱われている内容も幅が広く好奇心を刺激される。
史家の間では常識なのかもしれないが、本書で語られる尊氏像や武家と朝廷の政治的なバランスは新鮮だ。また、本書の扱う時代を背景とした小説「武王の門(上) (新潮文庫)武王の門(下) (新潮文庫)」は本書を読んでから読むとまた味わい深いものになるだろう。