勉強会-医療教育

月恒例の勉強会。今回は出席者S氏による医療教育に関する講義。飛鳥朝廷から現代までの医療とその教育・医師資格付与に関し整理し、現代の医療教育の問題点を洗い出すという試みで、連日新聞やTVのメディアに取り上げられる医療事故や医療訴訟、医療問題について深く考えさせられた。未熟な医師やミスを繰り返す医師の存在の原因について、個人的な印象として、その原因は①高額な医学部学費(入学費含む)、②文部科学省厚生労働省の縦割り行政、③過疎、④少子化によるハードルの低下、⑤中途半端なGHQの方針、⑥選挙民の意識の低さ、⑦利権にしがみつく政治家等の複数の要因が複雑にからみ合っているところにあるように見えた。
先日受講した研修で、「リーダーに必要なものは?」との課題があった。さて、「医者に最も必要な資質」はなんだろう。身近でお世話になる医者に自分の求める資質が備わっているのか、自分を含め、妻子・家族を100%託すことができるのか、また、その覚悟が自分にできているのか、困難ながらも見極める眼が利用する患者側にも求められているのだろう。
医療ミスの被害者になった場合、泣き寝入りもしたくなければ、安易な訴えも起こしたくない。その判断基準なんてどこを探しても見当たらないだろう。ただ、自分が納得できる何かを医師から得られるか否かにかかっている。
自分の子供が医師になりたいと万が一にでも言い出した場合、その理由はしっかりと聞き、しっかりと理解したいものである。決して親の財力に物を言わせ、親のエゴや高収入目的で進ませていい道ではないはずだ。少なくとも、今の日本では学費は親がその大半を負担するのだから、その責任の一端は親だってしっかりと握っている。
今夜は久し振りに日本酒をたらふく飲んだ。いつもなら2杯目の途中から頭痛に見舞われるのだが、今晩は全く問題なし。越乃寒梅と酔鯨は偉大だ!