(06-016)

大王から天皇へ (日本の歴史)

大王から天皇へ (日本の歴史)

四世紀から七世紀後半、大陸・半島との関係に始まり、蘇我氏の隆盛と凋落、冠位十二階と憲法十七条の制定、大化の改新、斉明の半島出兵、天智朝まで纏め、天武朝で「天皇」号と「日本」という国号が定められた旨、記載されている。
明らかになっている史料に対し、著者の解釈の他にどのような解釈とその根拠があるのかもう少し説明が欲しかったところである。ただ、私が二十数年前に小中学校で教えられた内容の否定や新しい見解が盛り沢山だった。それにしても、権力闘争の中心にあり、神の子孫たらんとする大王のなんと人間臭いことか。天皇とは何かを考えるいい機会になった。