(06-001)

犯人に告ぐ

犯人に告ぐ

小学生誘拐事件におけるマスコミへの対応の不味さから左遷された平警視が、行き詰まりを見せる連続小学生殺人事件の捜査責任者に抜擢され、マスコミを利用した劇場型捜査を試みるという内容。
捜査目的を忘れ面子に走る警察官僚、数字が取れれば何でも良しとするマスコミが分かりやすく描かれている。捜査本部とマスコミの鍔迫り合いに緊迫感があり、読み応えがあった。ところどころで脇役の"津田長"が口にする一言が印象に残る。