(05-052)

悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実

悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実

本書はASH(Action on Smoking and Health)が調査した各種文書から抽出した「証言」をテーマ別に紹介し、欧米タバコ産業の本音を明らかにしたものである。タバコの健康への害、ニコチンの依存性について説明し、成人男性のみならず、子供から発展途上国等の新興市場、女性へとマーケットを広げていく様子が述べられている。
僕自身に喫煙の習慣は無いものの、害があると言われ続けながらも、しぶとく生き残っているタバコ産業のマーケティングに興味を持ったので手にした。結局、商品のターゲットを明確にすること、そのターゲットを虜にする広告を効果的に打つことに尽きるということだ。引用が多く、同じことの繰り返しだったので、少々退屈だった。
ところで、自分の子供が喫煙を始めたらどうしよう。喫煙の害についての説明はもちろん、僕は昔テレビで見た実験を子供の目の前でしてやるつもりだ。
ペットボトルに水を入れ、穴を二つ開けた蓋にストローを二本、一本は水面下にもう一本は水面より上に突き刺し、子供の手にしているタバコを水面下に突き刺したストローの口に装着する。あとは、水面より上に突き刺したストローを吸い(煙を肺に入れないよう注意しながら)、1本吸い切るだけだ。こげ茶色に染まった水を見せて、肺や血液に同様のことが起きていることを説明すれば、結構な抑止力になると思っている。が、甘いかな。。。