(05-045)

NobuHat2005-07-03

世界に抱かれるために

世界に抱かれるために

雑誌の原稿を書くときは、どこかにおさまりどころを決めなければいけませんが、ブログに書く文章はおさまりどころなどなくても自由です。

田口ランディ氏は女性だったのか。彼女の本は「コンセント (幻冬舎文庫)」しか読んだことがなかったが、当時は名前からか変な先入観を持ってしまい、男性だと思っていた。本当は女性と知って、同著が腑に落ちた感じがする。それにしてもこれまで気付かなかったとは、僕の読む力はてんでダメだなあ。
本著は、新潮社のメルマガで知り、「コンセント (幻冬舎文庫)」の印象も残っていたので「そのうち読むぞリスト」に加えていたものだった。ブログ(田口ランディのアメーバ的日常)の編集版であり、とりとめもなくパラリと書かれている著者の生の感覚が印象的で新鮮だった。私とは全く違う見解もあったものの(他人だもの、当然だ)、アルツハイマー病やボランティアについての記述は大変参考になった。それにしても田口ランディ氏はなんだか不思議な人だよ。