子どもが育つ魔法の言葉 ドロシー・ロー・ノルト著 レイチャル・ハリス著 PHP研究所】(05-012)
子どもが育つ魔法の言葉

親としていちばん大切なことは、子どもに何を言うかではありません。また、心の中で何を思っているかでもありません。子どもと一緒に何をするか、なのです。親の価値観は、行動によって子どもに伝わるのです。(P.255)

娘の通う小学校では、週末に図書館の一部を地域に開放している。受付は保護者が交代で行っており、この本は、受付時に妻が借りてきたものだ。皇太子家で御読みになられているという報道から大評判となり、今現在、Amazonベストセラーでは堂々の2位である。
本書冒頭の詩の解説として構成されている、子育ての知恵がたっぷりと詰まった本である。
娘が生まれてからの8年間、息子が生まれてからの3年間を振り返りつつ、反省反省反省…の連続で読んだ。当たり前のこと、前々からそうしなければと思っていたこと、それらのことをなかなか上手くできていない自分に気付く。幸い、今のところは、娘も息子も素直に優しく明るく育っている。娘はこれから思春期に突入するし、息子ももう一段広い社会に出ることになる。彼らと如何に時を過ごすか考えていく上で、大いに参考になった一冊。できれば、原語でも読んでみたい。