産経抄 1/13】(産経)

大学入試センター試験の前身「共通一次」の一回目が行われたのは、二十六年前のきょう。

私達が高校3年生の時、すなわち1989年が共通一次の最後の年だった。雪のちらつく中、高校近くにある会場の教育大に行ったのを覚えている。物理と化学の難易度に大きな差があり、結局、数十点の下駄を履かされたのを覚えている。物理を選択したものには喜びを、化学を選択したものには不公平感を与えた、傷だらけの"最後"だった。
共通一次にしろ、センター試験にしろ、大学に入学する為の基礎学力を測るものであれば良く、変に凝った問題を作って差をつける必要はないと思う。それぞれの大学の特色は二次試験で出せば良い。二次試験は答えの正否のみならず、問題を解くその思考プロセスまでじっくり観察するだけのリソースを大学は採点時に割くべきだろう。そこに良質の学生が集まり、その大学は生き残れる可能性が大きくなる。


まぁ、僕は我が事は棚に上げてしまっとっちゃけど、やっぱ日本の将来が心配っちゃん。子供達の将来がね。