(09-019)日向と陰

中国貧困絶望工場

中国貧困絶望工場


本書は、中国の低い生産コストの裏側を描いたレポートだ。


世界の工場として賑わう中国、先進国バイヤーからの矛盾した要求に偽造で対抗する工場長とその下で酷使される労働者達。労災に立ち向かう労働者や、命を懸けて炭鉱で働く男たち。労働組合の形成やコンプライアンス遵守にWin-Winで順応する経営者、今後のチャイナ・プライスの行方など、てんこ盛りの内容。


衣類にしろ、食物にしろ、中国製品に触れずに生活することは不可能な今の日本。
一消費者としては、余裕がある範囲で商品の裏側を吟味して購入するしかない。


生産者に思いを馳せ、生産国の人々が公害に苦しまないこと、汚染された水や空気が近隣の国々を同様に汚染しないことを祈りながら。