(08-005)江戸時代のポリティカル・エコノミー

江戸時代後半の社会を経済的観点から見つめた一冊。
1979年と随分前に書かれた本で、今年最初に読んだ「日本の歴史19 文明としての江戸システム」の資料にもなっているからか同書と重なる部分が多い。田沼意次の経済政策がかなりポジティヴに解説されている。また、寺子屋と私塾により提供される基礎教育が安価であるが故に経済社会にしっかりと浸透していたことも論じられており、公教育の重要さを再認識させられた。現代教育は、果たして生きていく上での礎を築いているのだろうか? 子供達が受けている教育も注意深く見ていきたい。