今夜は所属する会社がまだオリジナルの頃、会社のシンボルの一つを建設した面々、それに続く設備を建設した面々が集まる忘年会。90年代前半から始まり、98年から僕が幹事を務めている。毎年20名程度の集まりで近況と昔話に花が咲く。今年は最初に書いたシンボルが引退したこともあり、建設当時の話でも盛り上がっていたようだ。僕自身、そのシンボルに惹かれ、その運用と技術に触れたくて入社したのだ。入社当初はその品質の悪さにびっくりしたものの、その後は大きなトラブルもなく、安定したサービスを提供し続けていた。しかしながら、業界の流れは速く、設備はあっという間に陳腐化してしまった。出席者の殆どは技術者で、愛着のある設備の引退はことさら寂しい様だった。尊敬する元上司は今問題になっているマンションの偽装設計に触れ、技術者の魂は絶対に売ってはならぬという言葉で今年の会を締めた。