(05-068)

本書では、昨年6月にKDDIよりカーライルと京セラが買収した旧DDIポケット、現ウィルコム急成長の可能性について、移動体通信の歴史と現状を説明しながらPHSの携帯電話逆転シナリオを中心に述べている。
もう終わってしまったが、日経BPの『鈴木貴博の"ビジネス散歩"』というコラムが面白かったので、読んでみようと手に取った。移動体通信の背景が分かりやすく記載されており、入門書としてお奨めの一冊。買収以来ずっと新しい手を打ち続け、好調なウィルコム。機能が同等かそれ以上になり、SAR値が低いだけでなく、料金が低いのであれば、やっぱり魅力的である。乗り換えの対象としても、競争の相手としても注目に値する。