(05-036)
- 作者: 最上敏樹
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/03/18
- メディア: 新書
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たまたまここ数年のアメリカ(特に二〇〇一年からのブッシュ政権)が「犬を振り回すしっぽ」になったから、それについて論評をしようというのではない。むしろ、「犬を振り回すしっぽ」がなぜあらわれるのか、その文脈を浮き彫りにすることが肝要なのである。(序 P.X)
toshiの5/18の日記で紹介されており、興味を持った。
国連の歴史とそれに対峙するそれぞれの米国の姿が非常に分かりやすく分析しながら、米国の能力を認めた上で同国の国連との関係を批判し、その関係を多国間主義で米国が役割を果たせるよう再構築することが世界にとって望ましいことだとしている。
日本のメディアは国連を持ち上げすぎる感があるが、本書からはその国連を理解することができ、今後の日本の位置を理解するうえで大変参考になるものだ。読んで良かったです。