(05-031)

経営者、15歳に仕事を教える

経営者、15歳に仕事を教える

答えがあるから課題があるのではありません。課題があって、それを解決するために答えを考える。大切なのは、課題を自分で見つけさせること、そして現実の世界では答えは必ずしも一つではないことを教えることです。

自分は何がしたいのか、自分は何が得意なのか、自分は何をすべきなのか、それをつねに意識して、自ら道を切り開けば、必ず自分の好きな仕事が見つかります。

本書は、日本IBMの会長で経済同友会の代表幹事でもある北城恪太郎氏が中学生に話しかけるように経営や仕事について簡単に説いている本。私自身、このような本や人に中学生や高校生の頃に出会っていれば、また違った人生を歩んでいたかもしれないななどと考えながら読んだ。就職してから10年、転職はしていないが、比較的色々な種類の仕事を経験させてもらってきた。仕事の楽しさや素晴らしさ、厳しさも学んできた。しかし、そんなことを自分の子供と話す機会は今まで無かったし、これからもそんなには無いだろう。本書は社会人として自身を省み、今一度将来を考えるいい機会を与えてくれたし、子供たちが何故勉強や仕事をするのかといった素朴だが重要な疑問を持って立ち止まった時に、親として何を話すことができるのか、いいヒントとなった。