スロー・ビジネス宣言!, 阪本啓一】(05-008)
スロー・ビジネス宣言! (日経ビジネス人文庫)

何が現在自分に足りないか、手持ちの情報は何か、その中で何ができるか、巻き込む仲間は誰か、自分でとことん考える。行動する。お手軽な解決を求めるのではなく、じっくり腰をすえて考え抜くスピードよりむしろスローなビジネス姿勢である。(P.58)

そもそもビジネスは何のためにあるのか。ビジネスの価値をどこに置くべきか。---中略---、生活者・顧客の生活の質=QOL(Quality of life)を上げること、ではないか。生活を豊かにするのでもない。豊かというと、モノがあふれてしまうことになりかねない。そうではなくて、「質」を高めることだ。(P.65)

軸足の置き場所と、全体のバランスをどう取るかといった点を改めて考えさせてくれた一冊で、豊富な事例は一部を除きとても勉強になった。「日本とほほ事例(P.35)」と「モンタージュ写真は幸せを運ばない(P.123)」の例には若干の違和感あり。
私ももっと目と心を見開いて、感受性を高め、志を高く持って仕事に向き合わなければならない。 「商は笑なり」笑顔を絶やさずに。