NobuHat2005-01-09

考える技術, 大前研一(著)】(05-001)
問題解決の根本にあるものは論理的思考力であると再三繰り返している。日本に現状存在する問題を例に挙げ、大前研一さん流論理的思考の結果得られる解決策や提言を述べている。本著の主張に信憑性を与える為か、大前研一さんの成功談がちょっと多すぎる感があったものの、参考になる一冊。
私にとって一番印象に残ったのは、以下。

(問題解決には)結論ありきではなく、実態の把握、大きな問題点の整理とその解決の方向の模索、という順序で思考回路を組み立てていかなければならない。また、議論が政治問題化しそうな場合に私が進める手法は、全員が初めに議論の枠組みに関して同意する「原則」を打ち立てることである。

前半は常識的であるが、後半部分の整理をして議論に臨むのは稀かもしれない。


また、実施してみたいこともたくさん書いてあったが、まずやってみようと思ったことを一つ。

新聞を読んで、毎日五つの疑問を出してください。そして、自分なら何をどう調べて、より完成度の高い記事を書くか述べてください。

毎日五つは厳しいかもしれないが、まずは疑問を見つけること。できる限り、裏取りもしたい。