新潟県中越地震で犠牲になられた方々のご冥福と被災された方々へのお見舞いを申し上げます。
台風24号は日本列島にとっては悪い方向に急カーブを描き始めた。新潟はこれから雨の予報が出ており、今後の台風の進路には重々ご注意いただきたい。また、被災された方々への食料・毛布・暖房器具等の支援が迅速に行われることを望む。
さて、今回の地震予知状況確認のため、確か昨年の9月位に南関東近辺の大地震を予測してメディアにも随分と取り上げられた八ヶ岳南麓天文台(VHF電波による地震予報観測)地震前兆観測センターのHPを見てみた。
多少のズレはあるものの、今回の新潟県中越地震は10/7の時点で予知されていたのである。昨年9月当時も多少規模は外れていたが、予知はできていたと思う。同観測センターの観測結果を全て読んだわけではないので、確かなことは言えないが、結構な高確率で予知はされているのではないのだろうか。
同観測センターは国土交通省の地震予知連絡会の構成機関として名を連ねているわけでは無い。実験の主旨に賛同し、実験報告書を買っている人々に対して実験の結果を報告しているに過ぎない。前回の予知内容公表の結果、同観測センター長がその反応への対応に大変な苦労をされていた様子を覚えている。あれ以来、予知内容公表には後ろ向きとなってしまい、事後に予知していた内容をHPで公表するという手法をとられている。
予知内容公表の危険性は理解できる。しかし、たとえそれが間違っており、予知を受けて取った対応が徒労に終わろうと(心構えが改めて出来る点で徒労とは言えないかもしれないが)、どこかで地震が予知されているのであればそれを知りたいと思う。
国や自治体から何がしかの費用を捻出してもらっている予知連絡会等は、自らのアウトプットと同観測センターのそれを比べ、その結果を客観的に分析してもらいたい。結果、同観測センターのアウトプットがより良いのであれば、予知連絡会等の構成機関として同観測センターを招くべきではないだろうか。予知連絡会等が実際にはどれほどの予知を行っているかも知らないが、十分な予算と人員を充てれば、より迅速且つ正確な予知の可能性が同地震前兆観測センターにはあると思う。予知により起こりうるパニック等を整理し、対応策等立てた上で、国として国民に対し地震予知結果を公表する仕組みが必要だと思う。