ハリーポッターとアズカバンの囚人】
ハリーポッターの大ファンである娘は、この映画のポスターを見る度に立ち止まって暫くの間じっと眺めていた。その姿を見ながら、夏休み中に連れて行ってやろうと考えていたのである。娘には内緒で映画館に二人で向かった。私の買い物に付き合うつもりでついて来ていた娘は、驚きの表情でチケットを眺めていた。その後の笑顔は最高だった。
さて、映画の内容であるが、実はイマイチだった。原作を読んでいたからかもしれない。やはり本よりは内容が薄く、頭の中にあったイメージと異なる場面が多かったからかもしれない。しかし、逆にまた、原作を読んでいなければ難解な映画だとも感じた。特に原作を読んでいない子供にとっては非常に難しい映画だろう。あれだけ分厚い本を2時間40分にまとめるのだから仕方が無いことだとも思う。娘は原作との違いを不思議がっていた。また、自分が作っていたイメージとの違いも話してくれた。娘が本を読む場合、生まれてから7年8ヶ月の間に見たことがベースになっており、外国のしかも古い城を舞台とする原作の場合はあまりに持っている情報量が少ないだろう。本映画を見ることは、その想像力の一助にはなると思う。ま、何よりも映画が終わったときの満足そうな娘の顔を見れば、私の感想がどうであれ、嬉しいものであった。