【「個室」で育った世代が支える戸建て需要に死角はないか?】(SmallBiz 7/26)
http://smallbiz.nikkeibp.co.jp/members/COLUMN/20040726/105172/

時々気になる辰巳渚さんのコラムから。
私は彼女が言うところの「親世代がサラリーマンで都市に勤めている層」で、物心がついた頃は一戸建てで、小学校低学年時は妹と共用、高学年あたりに個室をもらったと思う。但し、部屋に行くには必ずリビングを通る構造になっていたし、自分用のエアコンやテレビなんか与えてもらえるなんて思いもしていなかった。突然親が入ってくることも当たり前で、プライベートスペースと呼ぶにはあまりにもささやかな部屋だった。
そんな私でも、妻も同様だが、一戸建てで育ったことから一戸建て思考だった。が、現実はあまりにも厳しく、快適な通勤圏内で購入できたのは結局マンションで、我々の寝室に加えて子供の個室を其々に与えると客間はなくなってしまう。しかも子供の内どちらかは客間であるはずの和室になるだろう。ただ、どの様な部屋割りになろうと、妻と私には「家の中の一番快適な空間はリビング」としたいという思いがある。これからはその工夫次第と言える。
現在、子供にはまだ個室は与えていない。勉強机はPCと兼用でリビングに置いている。最初から慣れていればリビングでだって勉強はできるのである。TVもPCも1台しかない。今、大事なのは、小さいうちから子供とのコミュニケーションを如何に濃く取り得るか、だと信じている。子供が小学生も高学年になる頃には個室を持たせることを検討することだろう。